東京グラフィックサービス工業会 文京支部

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文京支部活動報告

平成23年度 第1回文京支部会
 

■日時 : 2011年4月19日(火) PM6:30〜8:15
■会場 : 株式会社ショーワ 会議室
■出席 : 会員22名(支部長・副支部長・役員・会員)
■司会 : 小林副支部長(株式会社 ケイスイ)
■書記 : 只野副支部長(株式会社 洋文社)

今支部会では3/11の東日本大震災で受けた甚大な被害を各方面より 報告、
又今後印刷業界がうけるであろう影響について内容を変更して行われた。

 

<議 題>

  1. 発表:5分間プレゼンコーナー

    ムトウユニパック<賛助>、双文社、文成社の順で行われた。

  2. 報告

    ジャグラ吉岡会長より3/26に宮城県仙台市を視察した時の報告が現地の写真を交え行われた。
    仙台でのジャグラ会員の被害状況は今後、印刷業を続けなれない会員もいるほど大きく、
    工場の印刷機は動き、30tクラスの多色機に関してはかなり大がかりな修理が必要なものもあり、通常営業の予定が立たない状況だ。
    市内には海から2km以上離れた所にも色々なものが流されヘドロの匂いに覆われていた。
    会員の中には社屋の壁面が崩れ、そこでは業務が行えない為、仮設の事務所を借り、パソコンを移動して営業している方もいる。
    岩手の会員は津波の被害でお亡くなりになった方もいる。
    とにかく我々が東京で受けた被害とは比べ物にならない状況を受け、吉岡会長より再度の義捐金のお願いがあった。

  3. 報告

    越川洋紙店 越智様より用紙についての現状と今後の見通しについての報告が行われた。
    日本製紙の石巻工場などいくつかの工場が津波の被害で生産中止を余儀なくされている。
    5月末には工場は稼働するというアナウンスがあるが楽観出来ないのが現状のようだ。
    紙の品薄状態になった原因の一つに湾岸地区の倉庫街周辺の液状化があった。
    メーカーは輸送を陸路から安価な海路に切り替え、湾岸地区に倉庫を設けた。
    倉庫に被害が及ばなくとも道路と段差が出来、トラックの出入りができない、倉庫内でも紙の出し入れ用のエレベーターが壊れた。
    又在庫品が倉庫内で崩れ商品価値が無くなってしまったこと等により現状の品薄状態になった。
    卸商も十分な在庫が出来ていないため、予定外の大量の注文にはその対応に苦慮している。
    今後、メーカーの被災状況を勘案すると再生紙・感圧紙等が入りづらい状況が予想される。

  4. 報告

    ショーワ 田中様よりインキを含めた資材の現状と今後の見通しについての報告が行われた。
    インキの品薄の品薄状態は原材料の顔料・樹脂の入手が困難になっているため起こっている。
    特に樹脂に関しては製造工場の再開が長期にわたる可能性があり、その間輸入品の使用により品質の低下も考えられる。
    現状各メーカーの多くは特色には注力せず、4色プロセスインキに特化した生産ラインにシフトしている。
    又、節電・計画停電の影響で生産能力の低下が予想される。
    用紙同様、過度の買い占めによって品薄状態に拍車をかけている。
    印刷会社も適正な在庫をすることで全体の品薄状態の改善に努める必要がある。
    版材に関しては通常通りにいかないないものも出るかもしれないが、まずは5月末ごろからは通常供給出来るという話である。

  5. 報告

    5/12支部総会・5/30東京グラフィックス決算総会の告知。

■次回支部会は2011年6月21日(木)に開催予定です。皆様のご参加をお待ちしております。


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