ジャグラ文化典東京大会を開催 「70年、80年、そして100年へと」
第57回ジャグラ文化典東京大会が6月11日(木)、12日(金)、13日(土)の3日間、港区白金台の「八芳園」において開催された。大会テーマは「伝統と未来――Tokyoで語り 江戸でAsobu」。今年はジャグラの前身である全日本謄写印刷業連盟(日謄連)の結成(昭和30年)から60周年となる節目で、全国のジャグリスト450人が参集して、ジャグラ60周年の「伝統」を再認識し、「未来」に向けて結束を強める大会となった。
今回のジャグラ東京大会は、中村耀東京グラフィックス会長を運営委員長に、早坂淳実行委員長・原田大輔副実行委員長の指揮のものと、各支部から集まった実行委員が、1年以上に及ぶ時間をかけ、「総会部会」「式典部会」「懇親会部会」「オプション部会」に分かれて、企画から各種手配、準備等を手弁当で行ってきた。お土産の選定から、デザイン・制作はもちろん、封入なども全て実行委員の作業。当日の運営も、東京グラフィックス会員が心をひとつにして、自分たちで行った。
大会は、11日の「記念ゴルフコンペ」「ウエルカムパーティー」「ウエルカム特別おもてなしプラン」を皮切りに、12日の「総会」「式典」に続き、「記念懇親会」と「お楽しみ二次会(銀座と品川の2コース)」、そして13日の「オプショナルツアー」と青年部SPACE-21によるセミナー&見学ツアーと、行事が目白押し。全て、東京グラフィックス会員の"手作り"による企画だ。
圧巻は、懇親会フィナーレの「風が吹いている」の大合唱。これを提案した田中秀樹さんは、「当初、全国のみなさんを、どうすれば"おもてなし"できるのか、どうすれば東京が団結できるのか、という思いがありました。そんな時『風が吹いている』という曲を聴き、60周年を迎える私たちにふさわしい曲だと思い、みんなで歌えたら素晴らしいなと感じました」と振り返るが、初めは多くの反対意見もあり、山あり谷ありの準備だった。
しかし懇親会では、多くのジャグリストはもちろん、来賓までもが歌の輪に参加してくれて、「こんな懇親会は初めてだ」「感動した」「ありがとう」といった言葉をいただいた。田中さんは、「みんなの気持ちがひとつの方向に向けば、潜在している力の総和以上のことが出来る」と、感慨のあまり涙したとか、しないとか。それにつられて早坂実行委員長ももらい泣きしたとか、しないとか? 確かに、東京グラフィックスとジャグラに、新しい「風が吹いた」大会となった。
お越しいただいた全国のジャグリストの皆様と、準備・運営にご協力いただいた東京グラフィックスの皆様に、厚く御礼申し上げます。
12日は、朝からあいにくの小雨模様。それでも本降りになることはなさそう。
■09:30 スタッフ・事務局、八芳園に集合。朝礼とスタッフミーティング。早坂実行委員長と原田副実行委員長からあいさつ。
■09:45 作業開始。お土産・配布資料の丁合と袋詰め。参加者名札の整理。受付の準備。各支部からのスタッフの皆さんの人海戦術でこなす。
■10:00 品川駅にお出迎え担当がスタンバイ。高輪口から、シャトルバスでご案内。
■11:00 大会受付開始。皆さん、慣れない作業で、ちょっとパニック?
昼食は交替でお弁当ということだったが、中には食いっぱぐれてしまった方も?
13:00の総会開始に向けて、参加者も三々五々集まってくる。総会会場、式典会場の設営も急ピッチで進む。
ロビーでは、ジャグラ作品展の入賞作品展示。
総合受付前では、記念Tシャツと、手ぬぐいを販売。またお土産のAR古地図の制作に協力してくれた鰍アちずライブラリも出店を構えてPR。
■13:00 ジャグラ第50回定時総会開会。
中村耀大会運営委員長の歓迎挨拶に続き、吉岡ジャグラ会長のあいさつ。議長団選出の後、総会議事に。議案は全て原案通り承認。
議事終了後、表彰。組織拡大では、東京グラフィックスからは新宿・文京・城東の3支部が純増で表彰。ジャグラBB特別表彰では、多くのセミナーを番組コンテンツとして提供し続けている東京グラフィックス事業委員会教育グループが表彰。
大会スローガン斉唱で、総会は無事終了。
■15:00 第57回ジャグラ文化典式典開会。
司会は森山はるみさん。中村運営委員長の開会宣言、吉岡ジャグラ会長あいさつ、経済産業省と東京都からの祝辞の後、各種表彰へ。
ジャグラ60周年ということで、功労者3名に経済産業大臣表彰(松原繁雄氏・秋田、荒川幹夫氏・愛知、山本耕司氏・大阪)が贈られた。東京グラフィックスからは、業界功労賞が大内靖氏(潟Oラフィカ大内・城東)に、特別功労賞が山崎泰氏(概FSパートナーズ・新宿)、清水良二氏(東京グラフィックス顧問弁護士・Pマーク審査員)、木下堯博氏(Pマーク審査員)、三浦澄雄氏(同)にそれぞれ贈られた。
優良従業員表彰、ジャグラ作品展表彰、記念誌懸賞論文の表彰の後、昭和38年制作の謄写版印刷の記録映画を上映。
式典の最後に、大会旗と東京大会記念の額入り手ぬぐいが、次回開催地の北海道地協へ手渡された。
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一方、式典会場の外では、懇親会準備が佳境に。FACEスタッフが集合、懇親会フィナーレの演出について、打ち合わせ。講談師、タレント、芸者衆らが到着。映像・音響テストや、アトラクションリハーサルと続く。
■16:30 懇親会会場ドアオープン。
■17:00 懇親会スタート。会場暗転。舞台上にスポット。講談師・神田阿久鯉さん登壇。舞台上スクリーンの映像に合わせて、講談「ジャグラ創立の歴史」を披露。続けて早坂実行委員長、和服姿で登場。「とざい、とうざぁ〜い」、懇親会の開会を告げる。芸者衆が踊りを披露。
■17:20 懇親会の司会も森山さん。中村運営委員長の歓迎あいさつ、吉岡会長のあいさつ、日印産連・稲木会長の祝辞に続いて、幅日印機連会長の発声で乾杯。17:30。
■18:00 二人姉妹三味線ユニット「葵と楓」が登場。可愛らしく元気なパフォーマンスで、懐かしの昭和歌謡をメドレー。オープニングの「江戸」の風情から一気に「昭和」へ。
■18:25 FACE、SPACE-21のメンバーらが登壇。来年のPrintNext2016を来賓の滝澤光正運営委員長がPR。
■18:30 ジャグラ東北地協のメンバーが登壇。東日本大震災の際のジャグラメンバー支援に対して、御礼と近況報告。
■19:35 ジャグラ北海道地協のメンバーが登壇。来年の北海道大会のPR。
ここまで、ほぼ予定通り。 と思いきや、八芳園側からまだ料理を出し切っていないと報告あり、懇親会の延長を打診。しかし、オプションで二次会が用意してあり、延長は認められない。監督、現場、二次会担当が、慌ただしくやりとり。どれだけ押せるか!?
いや、押せない。フィナーレの演出は予定通り実施を決断。
■18:40 「風が吹いている」のコーラス始まる。初めは戸惑う会場。しかしコーラスの輪は会場全体を巻き込んで大合唱に。鳴りやまない拍手。
■19:00 菅野副会長がリョービの見崎さんとゼロックスの松井さんとともに登壇。「ジャグラにエールを贈ります」と、三三七拍子。そして三本締めで、中締め。 料理が出し切れていないことや、名残惜しさもあって、なかなか会場から人が去らない。それでも、「お楽しみ二次会」<銀座キャバレーコース(白いバラ)>と、<品川夜景コース(レストランチェリー)>の参加者は、用意されたタクシーに急いで分乗して、次の会場へ向かった。
■19:40 あらかた片付けは完了。やりきった懇親会部会。それは、涙? 汗? 記念撮影の後、二次会場へ向かった。
記念ゴルフ 2名
ウェルカムパーティー 18名
おもてなしプラン(お座敷) 3名
総会 24名
文化典式典 26名
懇親会 24名
2次会(銀座)2名
2次会(品川)7名
OPツアー(柴又) 3名 谷口高広様・青山雅俊様・山下支部長
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